介護職の資格取得にかかる時間はどのくらい?

介護職の資格取得にかかる時間はどのくらい?

介護職の資格取得にかかる時間は、目指す資格によって異なります。未経験から介護の基本資格を取るなら、介護職員初任者研修はおおむね1〜4か月、標準的な研修時間は130時間です。

介護福祉士を目指す場合は、実務経験ルートなら、働きながら原則3年以上の実務経験に加えて実務者研修の修了と国家試験への合格が必要です。通学日数や受講スケジュールによっても、取得までの期間は変わります。

介護職の資格取得にかかる時間の目安

代表的な資格ごとの取得時間と期間は、次のとおりです。研修の開催頻度や通信学習の有無によって、実際の期間は異なります。

資格・研修 学習・研修時間の目安 取得までの期間の目安
介護職員初任者研修 130時間 約1〜4か月
実務者研修 原則450時間 約6か月が一般的
介護福祉士(実務経験ルート) 実務経験3年以上+実務者研修など 働き始めてから原則3年以上
介護福祉士(養成施設ルート) 養成施設で学習 原則2年以上

表の期間は一般的な目安です。初任者研修や実務者研修は、受講する学校の開講日程、通学日数、通信学習の進み具合によって前後します。

未経験から介護職員初任者研修を取る場合

未経験者が最初に取得しやすい資格は、介護職員初任者研修です。修了には合計130時間の講義・演習を受け、最後の修了評価に合格する必要があります。

毎週通学するコースなら約1〜2か月、仕事と両立するコースなら約3〜4か月が目安です。短期集中コースでは、より短期間で修了できる場合もありますが、具体的な日程は実施事業者によって異なります。

初任者研修を修了すると、介護の基本的な知識や技術を学んだことを示せます。ただし、初任者研修を修了しただけで介護福祉士の受験資格を得られるわけではありません。

実務者研修を修了するまでの時間

実務者研修は、介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験するために必要な研修です。資格を持っていない場合の総時間は、原則450時間です。

実務者研修には通信学習と通学の両方を取り入れたコースが多く、修了までの期間は約6か月が一般的です。無資格から受講する場合は学習範囲が広くなるため、初任者研修だけを受ける場合より時間がかかります。

すでに初任者研修などを修了している場合は、保有資格に応じて一部の科目や時間が免除されます。そのため、実際に必要な時間は受講前の資格によって変わります。

介護福祉士を取得するまでの時間

介護福祉士は、介護職で専門性を示す国家資格です。実務経験ルートで取得する場合、資格の勉強だけでなく、受験資格を満たすまでの勤務期間も必要になります。

実務経験ルートは原則3年以上

実務経験ルートでは、原則として3年以上の実務経験、実務者研修の修了、介護福祉士国家試験への合格が必要です。実務経験は、単に在職期間だけでなく、定められた従業期間や従事日数などの条件を満たす必要があります。

そのため、未経験から働き始めて介護福祉士を目指す場合、最短でも受験資格を得るまでにおおむね3年以上かかります。国家試験の受験時期や不合格時の再受験も含めると、資格取得までの実際の期間はさらに長くなることがあります。

養成施設ルートは原則2年以上

介護福祉士養成施設で学ぶルートでは、原則2年以上かけて必要な知識や技術を学びます。卒業後の国家試験については、入学時期や制度変更の影響を受ける場合があるため、希望する学校と試験実施機関の案内を確認する必要があります。

働きながら実務経験を積むか、学校に通って集中的に学ぶかで、資格取得までの時間の考え方は大きく変わります。

目的別に見る、資格取得までの目安

できるだけ早く介護の資格を取りたい場合

まず介護職員初任者研修を受講する方法が一般的です。短期コースを選べば1〜2か月程度で修了できる可能性がありますが、仕事や家庭の予定と通学日が合うかを先に確認してください。

介護福祉士を目指して働き始めたい場合

初任者研修を受けずに介護職へ就職し、実務者研修へ進む方法もあります。ただし、無資格で働ける業務の範囲や研修の受講条件は勤務先によって異なるため、応募前に確認が必要です。

初任者研修を先に受けると、介護の基本を学んでから働き始められます。一方、早く就職して実務経験の期間を積みたい人は、働きながら必要な研修を受ける方法を検討できます。

すでに介護の資格を持っている場合

保有資格によって、実務者研修の一部科目が免除されることがあります。取得済みの資格名と修了証を確認し、受講予定のスクールに必要な受講時間を問い合わせると、より正確な期間を把握できます。

取得期間が変わる主な理由

同じ資格でも、次の条件によって取得までの時間は変わります。

  • 週1回、週末のみ、短期集中などの受講スケジュール
  • 通信学習と通学の割合
  • すでに持っている介護関連資格
  • 仕事や家庭の都合で受講できない日があるか
  • 修了評価や試験に合格できるか
  • 介護福祉士国家試験を受験できる時期

特に、研修の「学習時間」と「カレンダー上の取得期間」は同じではありません。130時間の研修でも、短期集中なら短期間で終わり、週1回の通学なら数か月かかります。

自分に必要な時間を確認する方法

取得までの期間を具体的に知りたい場合は、次の順番で確認すると判断しやすくなります。

  1. まず、初任者研修、実務者研修、介護福祉士のどれを目指すか決める。
  2. 現在持っている介護関連資格と、修了証の有無を確認する。
  3. 研修事業者の募集要項で、総時間、通学日数、開講日を確認する。
  4. 介護福祉士を目指す場合は、勤務先で実務経験の対象になる業務と勤務日数を確認する。
  5. 国家試験を受ける場合は、受験年度の受験資格と申込期間を確認する。

研修の総時間だけでなく、申し込みから修了までの期間、欠席時の振替、修了評価の日程も確認してください。これらが分からないままでは、就職時期や国家試験の受験時期を正確に決められません。

介護職の資格取得にかかる時間のまとめ

未経験から介護職の基本資格を取るなら、介護職員初任者研修は130時間で、取得期間はおおむね1〜4か月が目安です。介護福祉士を目指す場合は、実務経験ルートで原則3年以上かかり、実務者研修や国家試験も必要です。

まずは、希望する資格と現在の保有資格を整理し、研修事業者に「必要な受講時間」と「修了予定日」を確認してください。