介護職の転職で履歴書の職歴欄はどう書く?

介護職の転職で履歴書の職歴欄はどう書く?

介護職の転職で履歴書の職歴欄を書くときは、勤務先の法人名・施設名、在職期間、雇用形態、担当業務を時系列で記載します。特に介護職は、特別養護老人ホームや訪問介護などのサービス種別によって経験内容が異なるため、施設の種類と担当業務まで書くと、採用担当者に経験が伝わりやすくなります。

介護職の履歴書にある職歴欄の基本的な書き方

職歴は、原則として古い勤務先から順番に書き、最後に現在または直近の勤務先を記載します。各勤務先について、入社・退職の年月と、勤務先の正式名称をそろえて書きましょう。

基本の形は次のとおりです。

  • 入社年月と勤務先名
  • 配属された施設や事業所の種類
  • 雇用形態
  • 担当した業務
  • 退職年月と退職理由

ただし、履歴書の職歴欄はスペースが限られているため、業務内容を詳しく書きすぎる必要はありません。詳しい実績や自己PRは、職務経歴書で補足します。

介護職の職歴欄の記入例

たとえば、特別養護老人ホームで正職員として勤務した場合は、次のように書けます。

20XX年4月 社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇苑 入職

      正職員として入居者の身体介助、生活援助、レクリエーション、記録業務を担当

20XX年3月 一身上の都合により退職

訪問介護の経験がある場合は、勤務先だけでなく、訪問介護であることが分かるように記載します。

20XX年4月 株式会社〇〇 〇〇訪問介護事業所 入職

      訪問介護員として身体介護、生活援助、サービス提供記録の作成を担当

20XX年9月 一身上の都合により退職

業務内容は、実際に担当したものだけを書いてください。経験していない業務を、求人に合わせて追加するのは避けます。

勤務先は法人名と施設名の両方を書く

介護施設の名称だけでなく、運営法人の正式名称も書くと、勤務先を正確に確認できます。法人名と施設名が分かる場合は、次のように記載します。

社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇苑 入職

株式会社〇〇 〇〇デイサービスセンター 入職

法人名が長くて履歴書の欄に入りにくい場合も、正式名称を確認したうえで、履歴書の様式に合わせて記載します。略称や施設の通称だけを書くと、採用担当者が勤務先を確認しにくくなることがあります。

介護施設の種類と担当業務を具体的に書く

「介護業務に従事」とだけ書くよりも、施設の種類と主な業務を示したほうが、経験の内容が伝わります。

勤務先 記載例
特別養護老人ホーム 入居者の食事介助、入浴介助、排せつ介助、移乗介助、記録業務を担当
介護老人保健施設 利用者の身体介助、生活援助、在宅復帰に向けた支援、記録業務を担当
デイサービス 送迎、入浴介助、食事介助、レクリエーション、機能訓練の補助を担当
訪問介護 利用者宅での身体介護、生活援助、サービス提供記録の作成を担当
グループホーム 認知症の利用者への生活支援、食事・入浴・排せつ介助、調理、記録業務を担当

夜勤、ユニットケア、看取り対応、リーダー業務などを実際に担当していた場合は、職歴欄に入る範囲で加えてもよいでしょう。採用後の業務との適性を判断する材料になります。

正職員・パート・派遣などの雇用形態も書く

同じ介護職でも、正職員、パート、契約職員、派遣社員などで勤務条件が異なります。雇用形態を省略せず、勤務先名の後に記載すると経歴が分かりやすくなります。

  • 正職員として入職
  • パート職員として入職
  • 契約職員として入職
  • 派遣社員として勤務

パート勤務の場合は、可能であれば週の勤務日数や担当業務も補足します。ただし、履歴書の職歴欄に書ききれない場合は、職務経歴書に「週〇日勤務」などと整理しても構いません。

在職中の場合は「現在に至る」と書く

現在も勤務している場合は、入職年月と勤務内容を書いた後、改行して「現在に至る」と記載します。職歴欄の最後には「以上」と書くのが一般的です。

20XX年4月 医療法人〇〇会 〇〇病院 入職

      介護職員として入院患者の身体介助、生活援助、環境整備を担当

      現在に至る

                         以上

退職予定日が決まっている場合は、「20XX年〇月退職予定」と書く方法もあります。ただし、退職日が未確定なら、決まった予定として記載しないでください。

退職理由はどこまで書けばよいか

自己都合で退職した場合は、詳しい事情を書かずに「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。履歴書では、退職理由の詳細よりも、勤務先と在職期間を正確に示すことが重要です。

契約期間の満了で退職した場合は「契約期間満了により退職」、勤務先の閉鎖や事業所の都合による退職であれば、事実に沿って「事業所閉鎖により退職」などと書きます。

退職理由について面接で質問された場合に説明できるよう、履歴書の記載と実際の事情が食い違わないようにしてください。

転職回数が多い場合の職歴欄のまとめ方

転職回数が多い場合でも、勤務先を省略してはいけません。介護職では、施設の種類や担当業務が応募先との適性に関わるため、短期間の勤務であっても原則として正確に記載します。

職歴欄に入りきらないときは、次の方法で整理できます。

  • 年月の表記を「20XX年4月」のように統一する
  • 業務内容を主なものに絞る
  • 同じ法人内の異動は、法人名をまとめて施設名や異動年月を示す
  • 詳しい業務内容や担当人数は職務経歴書に移す

同じ法人内で特別養護老人ホームからデイサービスへ異動した場合は、異動歴が分かるように書きます。施設の種類が変わった経験は、複数のサービスに対応できることを示す材料になります。

短期間の勤務や試用期間で退職した場合

短期間で退職した勤務先も、雇用契約を結んで働いた職歴であれば、基本的には記載します。履歴書から省略すると、後の手続きや面接で経歴の説明が必要になったときに、記載内容との食い違いが生じるおそれがあります。

試用期間中に退職した場合も、実際の在職期間に合わせて書きます。退職理由は、自己都合であれば「一身上の都合により退職」とし、面接では事実を簡潔に説明できるよう準備しておきましょう。

空白期間がある場合の書き方

退職から次の入職まで期間が空いている場合、職歴欄では勤務先の在職期間を正確に書きます。空白を埋めるために、働いていない期間を勤務していたように記載してはいけません。

空白期間中に介護資格の勉強、家族の介護、療養、就職活動などをしていた場合は、履歴書の本人希望欄や職務経歴書、面接で説明します。採用担当者が確認したいのは、空白期間そのものだけでなく、現在は勤務できる状態か、入職後に継続して働けるかという点です。

介護福祉士などの資格は職歴欄に混ぜない

介護福祉士、実務者研修、初任者研修、喀痰吸引等研修などは、通常は職歴欄ではなく資格欄に記載します。職歴欄には勤務先と業務経験を、資格欄には取得年月と資格名を整理して書きましょう。

ただし、資格を取得した後に担当業務が変わった場合は、職務経歴書で「資格取得後は〇〇業務を担当」と説明すると、資格を実務でどう生かしたかが伝わります。

提出前に確認するポイント

履歴書を提出する前に、職歴欄の内容が雇用保険の加入記録や職務経歴書の記載と矛盾していないか確認します。

  • 入社・退職年月に誤りがないか
  • 法人名、施設名を正式名称で書いているか
  • 施設の種類と主な担当業務が分かるか
  • 雇用形態を正しく記載しているか
  • 在職中の場合に「現在に至る」と書いているか
  • 職務経歴書や面接で説明する内容と一致しているか
  • 誤字脱字や修正液の使用がないか

介護職の履歴書では、勤務先の数だけでなく、どのサービスで何を担当してきたかが判断材料になります。まずは入社・退職年月を正確に並べ、その後に施設種別、雇用形態、主な業務を補足すると、職歴欄を整理しやすくなります。