介護職の転職で転職エージェントに断りを入れるときは、できるだけ早く、理由を簡潔に伝えるのが基本です。転職エージェントの利用をやめる場合、紹介された求人を断る場合、面接や内定を辞退する場合で、伝え方が少し異なります。無視せず、電話またはメールで「辞退する意思」と「必要に応じた理由」を伝えましょう。
介護職の転職で転職エージェントに断りを入れる基本の伝え方
断るときは、次の順番で伝えると話がまとまりやすくなります。
- 対応してもらったことへのお礼を伝える
- 断る対象を具体的に示す
- 辞退する意思をはっきり伝える
- 必要であれば理由を簡潔に説明する
- 今後も紹介を受けるか、支援を終了するかを伝える
たとえば、紹介された求人を断るだけなら「ご紹介いただいた求人について、今回は辞退させてください」と伝えます。転職活動そのものをやめるなら、「転職活動をいったん中止するため、今後の求人紹介も停止してください」と明確に伝えます。
紹介された求人を断るときの例文
求人を断る場合は、転職エージェントの利用を続けるかどうかで文面を変えます。条件が合わない点を一つか二つ伝えると、次の求人紹介にも反映してもらいやすくなります。
メール・メッセージで断る例
件名:ご紹介求人について
〇〇様
いつもお世話になっております。ご紹介いただいた〇〇施設の求人について検討しましたが、今回は辞退させていただきたくご連絡しました。
勤務時間と希望条件が合わないと判断したためです。引き続き転職活動は続けたいと考えておりますので、夜勤回数が少なく、通勤時間が〇分以内の求人がありましたらご紹介いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
電話で断る例
「ご紹介いただいた求人について検討しましたが、今回は辞退したいと考えています。希望している勤務時間と合わなかったためです。転職活動は続けたいので、日勤中心の求人があれば引き続きご紹介いただけますか」と伝えれば十分です。
「何となく合わない」と感じた場合でも、無理に長い説明をする必要はありません。「勤務条件を改めて確認し、自分の希望とは合わないと判断しました」と伝えられます。
転職エージェントからの求人紹介自体を断るとき
今後の連絡や求人紹介を止めたい場合は、単に「今回は辞退します」と伝えるだけでなく、今後の紹介も不要であることを明記しましょう。
転職活動を続ける場合は、次のように伝えます。
「現在の希望条件に合う求人が見つからないため、いったん求人紹介を停止していただけますでしょうか。条件を整理できましたら、こちらから改めてご連絡します。」
転職活動をやめる場合は、次のように伝えます。
「一身上の都合により、転職活動を中止することにしました。これまでご対応いただきありがとうございました。今後の求人紹介や連絡は停止していただけますでしょうか。」
連絡を止めたい意思を伝えても案内が続く場合は、「今後の連絡は不要です」と改めて具体的に伝えます。登録情報の削除や退会の方法は、利用している転職エージェントの案内に従って手続きしてください。
面談や面接を断るときの例文
転職エージェントとの面談を断る場合と、紹介先の介護施設・事業所との面接を断る場合を混同しないようにしましょう。面接を辞退する場合は、転職エージェントから応募先へ連絡してもらえることがあります。
エージェントとの面談を断る場合
「〇月〇日に予定していた面談について、都合によりキャンセルをお願いいたします。転職活動の時期も見直したいため、改めてこちらからご連絡します。」
面談を延期したいだけなら、断るのではなく候補日を示します。
「〇月〇日の面談が難しくなりました。〇月〇日または〇月〇日の午後であれば対応可能です。変更をご相談できますでしょうか。」
応募先の面接を辞退する場合
面接の日程が決まった後に辞退するときは、分かった時点で早めに連絡します。
「〇月〇日に予定している〇〇施設の面接について、検討の結果、辞退させていただきたく存じます。日程を調整していただいたにもかかわらず、申し訳ございません。応募先へのご連絡をお願いいたします。」
面接直前や当日に辞退する場合は、メールだけで済ませず、まず電話で担当者に伝えるほうが確実です。担当者につながらないときは、電話をかけたうえでメールやメッセージも送り、連絡した記録を残します。
内定や入社を断るときの伝え方
内定を辞退する場合は、応募先への連絡が必要になるため、転職エージェントへできるだけ早く伝えます。返事を保留したまま期限を過ぎたり、連絡をしないまま入社予定日を迎えたりするのは避けてください。
例文は次のとおりです。
「このたびは内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。慎重に検討した結果、今回の内定を辞退させていただきたく存じます。勤務条件と今後の働き方を考え直した結果、現在の希望とは合わないと判断しました。お手数をおかけしますが、応募先へご連絡いただけますでしょうか。」
他の職場に決めたことを伝える場合も、転職先の施設名や詳しい条件まで説明する必要はありません。「他の選択肢を含めて検討した結果、別の職場への入職を決めました」と簡潔に伝えられます。
入社承諾書への署名、雇用契約の締結、入社日の確定などが済んでいる場合は、辞退の扱いが変わる可能性があります。契約書や案内書類を確認し、まず転職エージェントへ連絡してください。自分だけで判断せず、必要に応じて労働条件通知書などの書類も確認します。
断る理由はどこまで伝えればよいか
理由は、転職エージェントが次の求人を選ぶために必要な範囲で伝えれば十分です。詳しい家庭事情や前職の人間関係など、話したくない内容まで説明する必要はありません。
| 断る理由 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 給与が希望と合わない | 希望する給与水準と合わないため、今回は辞退します。 |
| 夜勤回数が多い | 夜勤の回数が希望より多いため、辞退します。 |
| 勤務地が遠い | 通勤時間を考慮し、今回は見送ります。 |
| 勤務時間が合わない | 家庭との両立が難しい勤務時間のため、辞退します。 |
| 他の職場に決めた | 検討の結果、別の職場への入職を決めました。 |
| 転職活動をやめる | 転職時期を見直すことにしたため、活動を中止します。 |
担当者との相性や対応への不満が理由の場合も、感情的に批判するより「希望条件の確認方法や連絡頻度が合わなかったため、担当変更または利用終了を希望します」と事実を中心に伝えるほうが、話が進みやすくなります。
断るときに避けたい対応
無断で連絡を絶つことは避けましょう。返信しないと、担当者が面接の意思を確認できず、応募先への連絡も遅れる可能性があります。
- 求人を断りたいのに、曖昧な返事を続ける
- 面接や内定の辞退を当日まで伝えない
- 理由を作って詳しく説明しすぎる
- 複数の担当者に別々の内容を伝える
- 不満を長文で一方的に送る
断ること自体は問題ではありません。希望に合わない求人を無理に受けるより、早めに意思を伝えたほうが、転職エージェントも応募先も対応しやすくなります。
断った後も転職エージェントを利用できる?
紹介求人を断っただけで、転職エージェントを利用できなくなるとは限りません。転職活動を続けるなら、断った理由と次の希望条件を伝えることで、条件を調整して求人を探してもらえます。
たとえば「特別養護老人ホームは夜勤回数が合わなかったため、次は有料老人ホームやデイサービスも含めて、夜勤なしの求人を希望します」のように、対象と条件を具体化します。ただし、実際に紹介できる求人があるかどうかは、地域や資格、経験、募集状況などによって変わります。
担当者の変更を希望する場合は、次のように伝えられます。
「これまでご対応いただきありがとうございます。希望条件の伝達をより正確に行うため、可能であれば担当者の変更をお願いしたいと考えています。」
介護職の転職で断るときの判断ポイント
迷ったときは、まず「何を断るのか」を整理します。求人だけを断るのか、面接を辞退するのか、内定を辞退するのか、転職エージェントの利用自体をやめるのかで、必要な連絡が異なります。
- 求人が合わない:求人名と合わない条件を伝えて辞退する
- 面接を辞退する:予定日を示し、応募先への連絡を依頼する
- 内定を辞退する:分かった時点で早急に伝える
- 活動をやめる:今後の求人紹介や連絡も不要か明記する
- 担当者を変えたい:担当変更を希望する意思を伝える
断る連絡は、「お礼」「辞退する対象」「理由」「今後の希望」を短くまとめれば十分です。最初に転職エージェントへ、電話またはメールで辞退の意思を明確に伝えましょう。







