介護職に転職したい外国人向けの求人はどこで探せる?

介護職に転職したい外国人向けの求人はどこで探せる?

介護職に転職したい外国人は、ハローワーク、都道府県の福祉人材センター、外国人向けの就職支援窓口、求人サイトの順に探すと候補を見つけやすくなります。ただし、応募できる求人は在留資格、日本語力、介護資格、勤務地によって変わります。求人を探す前に、自分の在留カードで介護の仕事ができるかを確認してください。

外国人が介護職の求人を探せる主な場所

ハローワーク

ハローワークでは、介護施設や訪問介護事業所などの求人を検索できます。窓口では、外国人の就職相談や応募書類、面接について相談できる場合があります。

求人を探すときは、希望する勤務地のハローワークで、次の条件を伝えるとスムーズです。

  • 介護職に転職したいこと
  • 現在の在留資格と在留期限
  • 日本語の読み書きや会話の程度
  • 介護福祉士などの資格の有無
  • 夜勤、訪問介護、正社員などの希望条件

求人票に「外国人応募可」と書かれていなくても、在留資格や日本語力などの条件が合えば応募できることがあります。反対に、「未経験可」と書かれていても、在留資格によって働ける業務が制限される場合があるため、応募前に確認が必要です。

都道府県の福祉人材センター・福祉人材バンク

都道府県社会福祉協議会などが運営する福祉人材センターでは、介護施設や福祉事業所の求人紹介を受けられることがあります。地域の介護求人をまとめて探したい人や、施設の種類を比較したい人に向いています。

利用できる窓口の名称や対応内容は都道府県によって異なります。検索するときは、「都道府県名 福祉人材センター」や「都道府県名 福祉人材バンク」で調べ、外国人の就職相談に対応しているかを確認してください。

外国人向けの就職相談窓口

各地の外国人雇用サービスセンター、外国人雇用サービスコーナー、自治体の外国人相談窓口などでも、仕事探しについて相談できる場合があります。日本語以外の言語に対応しているかどうかは窓口ごとに異なります。

相談時には、在留カード、パスポート、履歴書、資格証明書を持参すると、応募できる仕事を確認しやすくなります。予約が必要な窓口もあるため、訪問前に受付方法を確認してください。

求人サイト・介護職専門の求人サイト

一般の求人サイトや介護職専門の求人サイトでも、外国人を採用する介護施設を探せます。検索欄には、次のような言葉を組み合わせて入力します。

  • 介護 外国人歓迎
  • 介護 外国人活躍中
  • 介護 特定技能
  • 介護 未経験 外国人
  • 介護 寮あり 外国人
  • 介護 正社員 在留資格
  • 介護福祉士 外国人

ただし、「外国人歓迎」と書かれていても、すべての在留資格で働けるとは限りません。応募前に、求人の担当者へ「自分の在留資格で応募できますか」と確認しましょう。

介護施設の採用ページと紹介会社

働きたい地域や施設が決まっている場合は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの採用ページを直接確認する方法もあります。

外国人の採用実績がある施設では、在留資格の手続きや生活面の支援について案内していることがあります。ただし、採用実績があることだけで、現在も募集している、同じ条件で働けるとは限りません。

人材紹介会社を使う場合は、次の点を確認してください。

  • 紹介先の施設名と仕事内容
  • 給与が税込みか、手取り額の説明か
  • 夜勤や残業の有無
  • 在留資格の変更・更新を誰が支援するか
  • 登録料、紹介手数料、研修費などの負担があるか
  • 退職や転職を制限する契約がないか

在留資格によって応募できる介護求人が変わる

外国人が介護職へ転職できるかは、求人の内容だけでなく、現在の在留資格と取得条件によって決まります。代表的な在留資格には、介護、特定技能、技能実習、特定活動などがあります。

在留資格の例 確認するポイント
「介護」 介護福祉士の資格を基に、認められた範囲の介護業務へ転職できるかを確認する
特定技能1号(介護) 介護分野の技能、日本語能力、雇用条件などの要件を満たしているか確認する
技能実習 転職の自由が一般の就労資格と異なるため、転職理由や手続き、受け入れ先の条件を確認する
留学・家族滞在 資格外活動の許可の範囲で働いている場合、正社員への変更が可能か確認する
永住者・日本人の配偶者等 就労できる仕事の範囲は比較的広いが、在留カードの資格と期限を確認する

在留資格の名称だけで転職の可否を断定することはできません。転職前に、出入国在留管理庁、ハローワーク、勤務先の担当者などへ、現在の在留資格で予定する仕事内容が認められるかを確認してください。

介護職の求人に応募する前に確認する条件

求人票で特に確認したいのは、日本語力、資格、勤務時間、給与、在留資格への対応です。

日本語力の条件

介護職では、利用者との会話だけでなく、申し送り、記録、緊急時の連絡も行います。求人票に「日常会話レベル」「N3相当」などの条件がある場合は、実際に必要な会話や読み書きの内容も確認しましょう。

日本語能力試験の級だけで採否が決まるとは限りません。面接では、利用者への声かけや、職員からの指示を理解できるかを確認されることがあります。

資格と仕事内容

介護の仕事には、施設での身体介護や生活支援のほか、訪問介護があります。訪問介護は、利用者の自宅へ一人で訪問することがあるため、施設勤務とは別の資格要件や業務上の条件が設定されることがあります。

求人票に「介護職」とだけ書かれている場合は、次の項目を採用担当者に確認してください。

  • 食事、入浴、排せつ介助を担当するか
  • 訪問介護が含まれるか
  • 夜勤があるか
  • 資格取得前でも応募できるか
  • 研修期間と研修中の給与

給与と雇用条件

月給だけで判断せず、基本給、処遇改善に関する手当、夜勤手当、固定残業代、賞与、交通費を分けて確認してください。求人票に書かれている金額が、手当を含む金額かどうかも重要です。

また、外国人向けの求人では、寮費、食費、制服代、送迎費などが給与から差し引かれることがあります。差し引き後の金額を推測せず、毎月の控除額とおおよその手取り額を確認しましょう。

求人を探して応募する手順

在留資格と希望条件を整理してから、複数の窓口で求人を比べると、条件の合う仕事を見つけやすくなります。

  1. 在留カードで在留資格と在留期限を確認する。
  2. 勤務地、雇用形態、夜勤の可否、希望給与を決める。
  3. ハローワークや福祉人材センターで介護求人を検索する。
  4. 求人サイトで「外国人歓迎」「特定技能」などの条件を加えて検索する。
  5. 応募前に、在留資格で働ける仕事内容か採用担当者へ確認する。
  6. 給与、勤務時間、夜勤、寮費、社会保険、資格取得支援を確認する。
  7. 条件に納得してから、履歴書を提出して面接を受ける。

問い合わせるときは、「外国人ですが応募できますか」だけでなく、「在留資格は〇〇です。介護職として、施設で週〇時間働く求人に応募できますか」と具体的に伝えると確認が進みやすくなります。

転職前に確認したい注意点

転職先が決まっても、在留資格の変更や届出が必要になることがあります。仕事内容が現在の在留資格に合っているか分からないまま働き始めないでください。

また、在留カードやパスポートを勤務先に預けるよう求められた場合、給与から高額な費用を差し引かれる場合、契約書を読めない言語でしか渡されない場合は注意が必要です。内容が分からない契約には署名せず、ハローワークや外国人向け相談窓口などで確認してください。

介護職の求人は、まずハローワークや福祉人材センターで地域の募集を確認し、求人サイトや施設の採用ページで条件を比較する方法が実用的です。最初に確認するのは、在留資格で希望する介護業務ができるかどうかです。そのうえで、日本語力、資格、夜勤、給与、寮費などを求人ごとに確認して応募しましょう。